無駄な抵抗

心療内科の診察室って、本当に何も無い。大きな机が1つと書庫棚が1つ、その他はほとんど、何も無い。お約束の聴診器や消毒用の洗面器等も無かった。
先生に、一通りの症状を伝えてから、ベットに横たわり腹部を何箇所か押され、ここを押すとどこが痛むか?等の質問を受けた後、少しくたびれた黒表紙のメモを取り出し、そのメモに印刷されている薬の説明を受けた。


漢方薬が良いか?抗うつ剤が良いか?尋ねられたが、そういうジャッジって患者がするものなのか?
とにかく口内の苦味を早く取りたかったので、それを言うと、それなら漢方から始めてみようという事になった。心療内科ってこんな所なのか?・・・・とふと不安になる。
2週間分の薬をもらい、服用を開始するも全く効かない、「もう少し飲まないと効かない」という事で更に2週間続けるも、やっぱり効かない。「薬をかえてみるか」という事になり、今度は抗うつ剤をもらう、うつ剤の場合は副作用として、「むかつき」「SEX時若干の遅漏」になるらしい。「むかつき」はいやだが「遅漏」はいいよなー♪なんて思ったが・・・そういえば、最近やってない。と、いうか「性欲」が全く無い事に今更ながら気づく。      
                                                    

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結局、抗うつ剤も効かず。情緒不安定の日々が続き、心療内科にも行かなくなった。
仕事はそんなこんなで更に2週間休暇を頂く。なぜ、こんなにしんどいのか?なまけ病の一種なのか?
とにかく、仕事をする気がわいて来ない。力が入らない。原因がわからない不安からか、気持ちを紛らわそうと、ついつい深酒になる。

気が付けば、女房に子供に八つ当たりしている。些細な事でかっとなって、辺りの物を手当たり次第に投げつける、ビールを撒き散らす。挙句の果てには、仕事を辞めたい!と叫びだす始末。
女房が怯え、子供も怯えた。身体がいう事を利かなくなる不安。原因がわからない不安。新しい仕事の不安。前職での悩みも引き継いでいたのかも知れない。色んな事が合わさって耐えられなくなってしまったのだろうか?。
とにかくこの頃の俺は、女房子供に暴力こそは振るわなかったものの、かなりの事をしてしまったと、今となっては深く反省している。

なぜ、もっと落ち着いて判断しなかったんだろうか?

そして、俺は又もや辞表を提出した。

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