そいつがやって来た


退院後、2週間程で職場復帰した。
お腹の辺りは、傷口が少し傷む程度ですっかり回復した。いや、回復したつもりだったという方が正しいだろう。

今から振り返ってみても、そいつは、突然やって来たとしかいいようがない。
退院後、確かに自覚症状のような事が多少あった。

入院中の食事制限での生活が続いた訳だから、退院したらラーメン食べて、焼肉食べて、そうだ!海鮮料理も!という具合に「食」に対する欲望が壮絶なわけで。

退院後は、そりゃもう大好きだったお店巡りを慣行した。が・・・・なぜか?何を食べてもちっとも美味くない。
「あれ?手術で嗜好が変わったのか?」「今まで我慢しすぎで舌の欲望に味覚がついていけないのか?」等とその時は納得させていたが、その後も色々な物を食すが、「味が濃い」もしくは「味がしない」と両極端な味覚しかもてない。

職場復帰当初は、身体がそれなりに動いていたが、1ヶ月を過ぎる頃「だるい」「とにかくだるい」「口の中が苦い」「突然ふぅと気を失いそうになる」といった症状に悩むようになってきた。
「夏バテ?」「手術疲れ?」とか考えていたが、とても忙しかったある日、接客中急に目の前が真っ黒になり気が付けば、横になっていた。

「あれ?俺どうしたんだ?」「なんなんだ一体?」とにかくその日は、訳が分からず上司のいわれるがままに早退し、3日間の休養を与えられた。
                                                  
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迷惑かけて、申し訳ない気持ちでいっぱいだったが、「身体をしかっり直さない方が余計迷惑になる。」と考え休養に努めたのだが、日に日に自分自身に覇気が無くなっていくのがわかるようになってくる。
何をするのもイヤになって来る。集中力が持続しない。「おいおい・・・手術の後遺症か?」「やばいかも?」
あわてて、主治医に相談し、血液検査するも、数値上では「異常なし」「健康体」としか回答がでない。
「ええーー!なんでよ、こんなにしんどいねんでぇ・・・どっか悪いとしか思われへんでぇ。」と申告するも数値が悪くないと示しているので、医者としてはなんともいいようが無い訳で。
そして、出てきたアドバイスは「心療内科に行ってみたら?」という事だった。

「心療内科」=「うつ病」という公式が自分の中にあったので、そうか・・・うつかぁ、確かに「退職」「新しい職場」「手術」と連続で色々な事が起こってしまって、知らず知らずの内にストレス発生の原因となったのかも。
そうか!これがうつなんだ。調べてみると、「身体がだるい」「おっくうになる」という症状が当たってるかも!でもちょっと待てよ。確かにおっくうではあるが、なんだかんだといっても食欲はあるし(脂っこいものは嫌いになっていたが)お風呂にもちゃんと入ってるし、もしかしたら軽度のうつ病かもな。
こりゃあ、薬で案外早く治るかも。と結構、楽観的な気持ちで心療内科の門をたたいた。

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